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2019.07.12工場・倉庫の熱中症対策・暑さ対策④ 屋根の熱対策まとめ<6項目>
⇒熱中症対策・暑さ対策③ 熱解析計算例<劣化した金属屋根、窓面積が広い倉庫>
⇒熱中症対策・暑さ対策⑥ アルミ遮熱シート長期効果検証その1
⇒熱中症対策・暑さ対策⑦ アルミ遮熱シート長期効果検証その2
⇒熱中症対策・暑さ対策⑪ 比較実験(遮熱塗料とアルミ遮熱シート)
工場・倉庫においては、
一般の環境よりも高温多湿となる場合が多く、
熱中症になる確率が高くなります。
健康管理を徹底するとともに、
熱中症の起こりにくい職場環境を整えることが重要です。
しかし、一般的な現場においては、
あらゆる対策を打てないことがほとんどであり、
より効率的かつ継続的な対策が求められています。
今回は、工場・倉庫において、
屋根から侵入する熱量を低減することによる
屋内温度低減対策についてまとめました。
屋内温度の低減対策
以下に、屋内温度を低減させるための対策を示します。
特に重視したいところは以下の2点である。
・効果的に熱量を低減することができるか
・5年以上経過しても効果を維持できるか
その点においては、
「対策⑤屋根下にアルミシート」については、
室内に施工するという点で経年劣化がほとんどなく、
屋根熱を放射率0.05のアルミシートで遮蔽することができ、
室温で10℃以上温度低減する効果を見込め、
さらには比較的低予算で施工できるという点で、
是非、オススメである。
1点だけ気を付けたい点で、
不燃かつアルミ箔を用いたアルミシートを選択すべきである。
不燃にすることで万が一の際にも延焼に寄与することなく、
アルミ箔を用いることでより低放射率となり、遮蔽能力が高まる。
例:(株)サンユー印刷「キープサーモウォールスペシャル(不燃)」
「対策②高反射率塗料」も、
高反射率、低汚染、高耐候の塗料を選択することで、
経年劣化なく高効果となり、
さらには屋根の高寿命化にもつながることからオススメである。
ただし、ガルバリウム鋼板のような元々高反射である屋根においては、
高反射率塗料を施工しても大きな効果が期待できないため
注意が必要である。
「対策④断熱塗料」も、
低汚染であることと、厚みをつけても割れにくい塗料を選択することで、
経年劣化なく高効果となることから、オススメしたい。
ただし、塗膜厚みについては1mm以上としないと、
断熱効果が現れにくいことから、注意が必要である。
「対策⑥空調機で排熱」については、
性能を選ぶことで最も効果的ではあるものの、
運用費が莫大にかかることに加えて、
猛暑時運用で故障につながることが懸念される。
他の熱低減対策と併用していくことが必須である。
この他の対策については、
それぞれの懸念事項について十分に熟慮して採用する必要がある。
まとめ
今回は、工場・倉庫において、
屋根から侵入する熱量を低減することによる
屋内温度低減対策についてまとめました。
効果的に熱量を低減することができ、
5年以上経過しても効果を維持できる対策は、
長い目で見るとそれほど多くはありません。
それぞれの特徴、懸念事項を考慮した上で採用し、
場合によっては、2つ以上の対策を併用することもオススメしたい。
詳しい解説、実際の施工結果は、以下の動画、リンクもご参照ください。
⇒熱中症対策・暑さ対策③ 熱解析計算例<劣化した金属屋根、窓面積が広い倉庫>
⇒熱中症対策・暑さ対策⑥ アルミ遮熱シート長期効果検証その1
⇒熱中症対策・暑さ対策⑦ アルミ遮熱シート長期効果検証その2
⇒熱中症対策・暑さ対策⑪ 比較実験(遮熱塗料とアルミ遮熱シート)
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是非、株式会社アイベックまでご一報ください。
関口(eyebec236@eyebec.co.jp)