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2019.07.22工場・倉庫の熱中症対策・暑さ対策⑤ 熱の伝わり方<放射とは?>
⇒熱中症対策・暑さ対策③ 熱解析計算例<劣化した金属屋根、窓面積が広い倉庫>
⇒熱中症対策・暑さ対策⑥ アルミ遮熱シート長期効果検証その1
⇒熱中症対策・暑さ対策⑦ アルミ遮熱シート長期効果検証その2
⇒熱中症対策・暑さ対策⑪ 比較実験(遮熱塗料とアルミ遮熱シート)
熱中症の起こりにくい職場環境を整える手法について
前回までで様々な角度から示してきました。
温度を低減するには、熱を遮蔽、あるいは排除する必要があります。
どの対策を実施するかについては、
「熱の伝わり方」についてある程度理解する必要があります。
今回は、「熱の伝わり方」について簡易的に説明するとともに、
その中でも「放射」について詳しく述べることにします。
1.外壁材・屋根材 「熱の伝わり方」
以下に、外壁材・屋根材における「熱の伝わり方」の概念図を示します。
これらの伝熱形態をしっかり理解して、対策に取り組む必要がある。
2.「放射」について
「放射」=物体から発せられる「電磁波」
①物体は、温度が高いほど、強いエネルギーの電磁波を発する
太陽からの日射エネルギー=地上表面からの放射エネルギーの約1000000倍
②物質表面に入射した放射は、反射、吸収、透過のいずれかとなる。
不透明材料であれば、透過はなく、吸収率=放射率となる。
③太陽からの放射と、地上の壁・屋根からの放射は、波長分布が異なる。
このため、地上の壁・屋根などからの放射は、長波放射とも呼ばれる。
④太陽からの入射と、壁・屋根からの入射では、各材料の吸収率が異なる。
入射するスペクトルの波長分布が違うため、吸収度合いも異なる。
⑤物質表面間で放射のやりとりがされる。結果として、温度が高い方から低い方へ熱移動する。
太陽入射と、壁・屋根からの入射では、吸収率が異なるため、温度上昇挙動が異なる。
■アルミ遮熱シート実施例
実際に、アルミ遮熱シートを倉庫屋根下に施工し、
効果について、赤外線にて温度測定を行いました。
倉庫屋根:スレート
アルミシート:(株)サンユー印刷製「キープサーモウォールスペシャル(不燃)」
詳しい解説、実際の施工結果は、以下の動画、リンクもご参照ください。
⇒熱中症対策・暑さ対策③ 熱解析計算例<劣化した金属屋根、窓面積が広い倉庫>
⇒熱中症対策・暑さ対策⑥ アルミ遮熱シート長期効果検証その1
⇒熱中症対策・暑さ対策⑦ アルミ遮熱シート長期効果検証その2
⇒熱中症対策・暑さ対策⑪ 比較実験(遮熱塗料とアルミ遮熱シート)
工場・倉庫の熱中症対策・暑さ対策でお困りの方は
熱計算、対策、施工見積もりの相談まで
是非、株式会社アイベックまでご一報ください。
関口(eyebec236@eyebec.co.jp)