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2019.05.29工場・倉庫の熱中症対策・暑さ対策① 熱診断・熱解析から施工まで
⇒熱中症対策・暑さ対策③ 熱解析計算例<劣化した金属屋根、窓面積が広い倉庫>
⇒熱中症対策・暑さ対策⑥ アルミ遮熱シート長期効果検証その1
⇒熱中症対策・暑さ対策⑦ アルミ遮熱シート長期効果検証その2
⇒熱中症対策・暑さ対策⑪ 比較実験(遮熱塗料とアルミ遮熱シート)
ここ最近毎年のように、本格的な夏を迎える前から気温が上昇し、
熱中症による死亡事故も発生しております。
業務上熱中症死亡災害でみると、建設業、製造業で半数以上を占めており、
ここ最近では、特に屋内作業での増加が目立ってきております。
工場・倉庫においても、熱源、日射などの輻射の影響で、
外気温よりも室内温度が高くなるケースが多く、
WBGT値(暑さ係数)が基準値を超えて、熱中症となるリスクがより一層高まっております。
熱中症対策は、外務省「SDGs(持続可能な開発目標)アクションプラン」の中にも記載されており、
国としても重要施策として取り組んでいる内容となります。
熱中症対策として、作業計画の見直し、作業服の改善、水分塩分の補給などの対策はありますが、
ここでは、「工場・倉庫の作業環境の改善」に絞り、以下の2点で、話を進めていきます。
1.暑さの原因を、現場診断、熱解析から把握
2.暑さ対策を、熱解析から検討する
1.暑さの原因を、現場診断、熱解析から把握
具体的なフローチャートは、以下の手順で進めます。
現場診断
現場にて温度測定などの診断をいたします。
お客様の要望に合わせた提案をさせて頂きます。
熱解析
工場・倉庫の暑さの原因は、熱解析から簡易的に計算することが出来ます。
具体的には、以下の手順で行う。
熱解析の計算事例
計算事例について、以下に示します。
全熱量に対する各部位における熱量の計算結果を下図に示します。
このモデルにおいては、屋根から侵入する熱量が多いことが分かります。
ほとんどの工場・倉庫においては、本モデルにあるように屋根からの熱量が多いケースが多数であり、
屋根への対策を行うことが最も有効です。
詳しい解説は、以下の動画もご参照ください。
2.暑さ対策を熱解析から検討する
対策として、以下を想定してみます。
対策① 屋根下にアルミ遮熱シートを施工
(熱貫流率5.9→1.7)
対策② ①+屋根に遮熱塗装
対策③ ①+②+外壁に高反射率塗料
ここでは、屋根のみ改修することで、
全熱量が50%ダウンできる可能性を予測することができました。
熱対策として、送風機、除湿機、クーラーの導入をすることは多いですが、
侵入熱量を抑えて初めて能力を発揮します。
消費電力低減、CO2削減のためにも、侵入熱量を抑制する対策をすることが大事です。
実際に施工し、効果について温度測定した結果は、以下のリンクも参照ください。
⇒熱中症対策・暑さ対策③ 熱解析計算例<劣化した金属屋根、窓面積が広い倉庫>
⇒熱中症対策・暑さ対策⑥ アルミ遮熱シート長期効果検証その1
⇒熱中症対策・暑さ対策⑦ アルミ遮熱シート長期効果検証その2
⇒熱中症対策・暑さ対策⑪ 比較実験(遮熱塗料とアルミ遮熱シート)
工場・倉庫の熱中症対策・暑さ対策でお困りの方は、
是非、株式会社アイベックまでご一報ください。
関口(eyebec236@eyebec.co.jp)